2016年4月3日日曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.31 生物多様性とサルの勝手

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.31

テーマ:生物多様性とサルの勝手
日時:2016年4月14日(木) 19時から21時
講師:坂田昌子(国連生物多様性市民ネットワーク)
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 リムグリーン
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
定員:20名ほど
料金:2000円 
お問い合わせ:こちらのフォームからお問い合わせください。
         フォームの「本文」に「TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.31参加希望」
         とご記入ください。
※席に限りがありますので、事前にお申し込みください。


日本には、サルにまつわる話や言葉がたくさんあります。
猿蟹合戦は、もちろんのこと
みざる、いわざる、きかざる、猿回し、猿まね、猿知恵
猿田彦、猿飛佐助、狂言の演目「靭猿」…
ニホンザルは、わたしたちにとって身近な存在。
赤い顔に赤いお尻は、日本人にとってはサルの象徴ですが
これはニホンザルだけの特徴です。
ヨーロッパには、野生のサルはいないので、昔話などにもでてきません。

ニホンザルは、ヒトを除く霊長類の中で、最も北に生息するサルです。
本州、四国、九州、屋久島にいますが、下北半島と東北地方は地域個体群が
絶滅の恐れがあり、環境省のレッデリストに記載されています。
雪の中で無邪気に遊ぶ「雪ザル」や長野の地獄谷温泉で温泉に入るサルたちは、
いまや世界的にも有名。
多様な日本の自然では、サルたちも
いろんなものを食べ、いろんな暮らし方をしています。

猿知恵やら猿まねやら、サルにまつわる言葉は、ちょっと馬鹿にしたものが
多いですが、サルから言わせると余計なお世話。
「サルの勝手でしょ!」と言いたいところだと思います。

今年は 、申年。
南方熊楠の「十二支考」などをヒントに
サルにこだわって生物多様性を考えてみましょう。


【プロフィール】
坂田昌子(さかた・まさこ)

生物多様性保全の全国的ネットワーク「国連生物多様性の10年市民ネットワーク」代表。
高尾山を守る環境NGO「虔十の会」代表。
古書店「げんせん舘」店主。
高尾山の自然を守るために圏央道トンネル工事に反対し、
その活動に多くの著名人や市民を巻き込み影響を与えた。
既存の「反対運動」ではなく、ツリーハウス作りやエコガイド、
音楽やスポーツのイベントなどを通じて五感にうったえることを重視。
以降、日本各地の環境を守る活動をする人々と交流しネットワークを作る。
生物多様性条約締約国会議や国連持続可能な開発会議などの国際会議にも参加。

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