2015年6月29日月曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.3 ふしぎのマチュピチュ

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.3

テーマ:ふしぎのマチュピチュ
案内人:白根全(カーニバル評論家/写真家)
日時:7月6日(月)19時から21時頃まで
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33−2号室 リムグリーン
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
料金:1500円
募集人員:20名
問い合わせ/お申し込み:hikarionsitu@yahoo.co.jp
※席に限りがありますので、なるべく事前申し込みをお願いします。

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.3のテーマは「ふしぎのマチュピチュ」。マチュピチュをすみからすみまで知り尽くした冒険家、旅人にしてカーニバル評論家、写真家の白根全さんにこのふしぎな都市をたっぷり語っていただきます。

                                    © Martin Chambi

“世界遺産の人気投票で常時ダントツトップに君臨するのが、南米ペルーのアンデス山中に浮かぶ「空中都市マチュピチュ」。完全な計画都市でありながら、いまだにその存在そのものが謎に包まれた遺跡だ。征服者スペイン人による破壊を免れ、建設当時の姿を今に伝える稀有な存在であり、ペルーだけでなくラテンアメリカ全体を代表する歴史遺産でもある。 
まともに数えたことはないが、マチュピチュ訪問は合計70回を超えているはず。最初に訪れたのは30年前、2泊3日のインカトレイル経由だった。 
このふしぎのマチュピチュを一言で言い表すと、インカ・セレブがくつろいで過ごした「リゾート」であり、また遺跡内の神殿遺構の在りようからは「宗教テーマパーク」としての横顔もうかがえる。標高3400mのクスコほど寒くはなく、アマゾンのジャングルほどは暑くもなく、病気や害虫も存在しないリゾートとしては最適の地だ。近場には温泉もある。壮大な大自然の景観と、その中に築かれた人工物との見事なまでの調和が、やはりマチュピチュの持つ最大の魅力だろう。「訪れるたびに1100の異なる表情を見せてくれる」と言われるマチュピチュは、いつまでもアンデスに刻まれた天空の聖域であり続けることだろう。 
マチュピチュに関して後世の人が言えることは、完璧に設計された計画都市である、ということだけ。それ以外に、確実なことは何もわからない。文字のなかったインカ文明には、歴史を書き記した記録は何も残されてはいない。 
1532年以降のスペイン人征服者の侵入後、人が住まなくなり放棄された未完成のマチュピチュが、メンテナンスもされずにほぼ建設当時の姿を現代まで保っていたのはなぜだろうか。当然、その500年の間には大きな地震もあったろうし、毎年4~5カ月は雨期で降水も多い。悪条件にも拘わらずその姿が維持されたのには、大きな秘密があったことが徐々に明らかにされている。 
ところで、今回もまたマチュピチュにまつわる新たな謎に出会ってしまった。マチュピチュ内のとある神殿の奥に「緑の石」がはめ込まれており、この石に手をかざすとアンデスの地母神パチャママが願いをかなえてくれるそうな・・・。地元ガイドもほとんど知らないこの謎の緑の石、どこにあるかはご一緒した方にだけこっそりお教えいたします。”
(※以上、白根全さんより頂戴したコメントより抜粋)

インカの知恵と技術の結晶である耐震建築都市マチュピチュを語る、ふしぎな空き地にぜひお運びください!

白根さんはまた自ら活字中毒と言われるほど札付きの読書家。僕たちには「本は厚さ!」と重みのある言葉を投げかけてくださっています。白根さんの蔵書も一部並びます。


白根 全 SHIRANE ZEN
カーニバル評論家。ラテン通いも既に25年余、訪れた国は6大陸140カ国を超える。人類400万年の旅『グレートジャーニー』の先乗り&コーディネートは実はこの人。世界で初めてサハラ砂漠を50ccの原付きバイクで縦断するというギネス・レコードを持つ冒険家にして旅人でもある。
(ワイルド・ナビさんのサイトより)

塚田有一
㈲温室代表

2015年6月24日水曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.2 終了

6月23日(火)のTERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.2は、会場リムグリーンのオーナーさんでもある塚田有一さんに「花つこよみ」というテーマでお話ししていただきました。

タイトルの「花つこよみ」の「つ」は、「黄泉比良坂(よもつひらさか)」などでもおなじみですが、連体修飾語を作る古典文法の格助詞で、現代語の「の」に当たります。「花のこよみ」ということですね。また、「はなつ」ということで「放つ」、「話す」ということにも通じます。


かつて日本には四季の移り変わりに即した暦が存在していたわけですが、西洋的なライフ・スタイルに移行した今、私たちは自然の移り変わりをかつてと同じようには感じることができない生活を、無自覚に送ってしまっています。都会暮らしをしていると、自然というのは何だか遠いものに感じられ、なかなか触れられないと思ってしまいがちですが、必ずしもそうじゃないんだよというのが今回のお話。

これから日本は夏を迎えますが、そもそも春、夏、秋、冬といった季節の区分を改めて考えてみる。身の回りに生えている植物や咲いている花を、そして今この時期に行われている祭りや行事を改めて考えてみる。季節の区分にせよ、植物・花にせよ、祭り・行事にせよ、その多くが私たちの多くにとって単なる記号化した名称に過ぎません。植物だったら、実際に目で見てみる、手で触れてみる、名づけの意味を考えてみる。そうするだけでも、先祖たちが生きた季節の移ろいを、私たちもまた生き直すことができるでしょう。

塚田さんの語り口は独特で、常に言葉を吟味し、形骸化した記号から生きた言葉に戻そうと試みているかのようです。例えば、今まっさかりの紫陽花(あじさい)は、古形「あづさゐ」で、旧かなでは「あぢさゐ」とされるとのこと。一説に「あづ」が「集まる」、「さ」が「小さな」、「あゐ」の「あ」がいつしか発語されなくなって「あぢさゐ」になったと言われているそうです。


今回の参加者は大半が女性でした。やはり花やこよみが気になるのは、女性なのでしょうか(笑)。塚田さんが話の幹を作り、そこに参加者の皆さんが枝葉や花を添えていく様子は、まるで花活けや庭造りのようでした。

折よく塚田さんがFOODIEで行っている連載が更新されました。

花と食で彩る日本の暦〜『入梅』、『夏至』

紫陽花の話はこの中でもしてくださっています。

皆さんもこの機会に、移ろいゆく季節と身の回りにある自然について考えてみてください。

2015年6月16日火曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.2 花つこよみ

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.2

テーマ:花つこよみ
日時:6月23日(火)19時から21時
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33−2号室 リムグリーン
料金:1000円
お問い合わせ:hikarionsitu@yahoo.co.jp
※テキストの準備がありますので、事前の申し込みをお願いします。とはいえ飛び入りも歓迎です。会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。

都市の空き地で、その季節や咲いている花々に触れる、あるいは潜る方法をガーデンデザイナーでありフラワアーティストでもある塚田有一と一緒に考えます。

日本列島の多くの地域は梅雨の最中に夏至を迎えます。夏至のこと、夏越しの祓えのこと、七夕のことを通観し、この季節に咲く紫陽花や百合、黄熟する梅を探検してみます。



今年、春分から連載しているFOODIEの記事も参考にしてください。

花と食で彩る日本の暦〜二十四節気『清明』

花と食で彩る日本の暦〜二十四節気『立夏』

※そろそろ「入梅/夏至」の記事がアップされる予定です。

都市で暮らしているといつの間にか自然と触れることを諦めてしまいがちですが、方法はあります。「それぞれの歳時記」「それぞれの物語り」の切り口を都市の空き地で見つけてください。

塚田有一
㈲温室代表
http://onshitsu.com/about_us.html


2015年6月12日金曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.1 終了

6月10日(水)のTERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.1、無事終了いたしました。


開場前の18時半過ぎからちらほら人が集まり始め、学生さんから年配の方まで、最終的には20名ほどの方が参加してくださいました。

今回のテーマはフランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”。今回のホストでもあるバンド・デシネの翻訳家、原正人さんが持ってきてくれたバンド・デシネは原書、邦訳含め30冊超! テーブルや机にところせましとバンド・デシネが並べられています。






バンド・デシネを眺めているだけでも楽しいものですが、せっかく多くの人が参加してくださったのですから、話に花が咲かなければ意味がありません。場を温める意味でも、最初は原さんに自己紹介をかねて、原さんが訳している邦訳作品の紹介、バンド・デシネの基本的な解説をしてもらいました。


後半の主役は参加者の皆さん。皆さんにバンド・デシネ愛を存分に語っていただきました。中にはお気に入りのバンド・デシネを持ってきてくれる人も。ある方が持ってきてくださった原書は、専門家の原さんも知らなかったご様子。いや、バンド・デシネの世界は広い! ご自身でマンガを描いているという方も何人か参加してくださいましたよ。もちろん今回初めてバンド・デシネに触れたという方も。TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)が、こんな風に何か新しいものを発見する場になったらステキですね。



次回については追ってご連絡いたします。次回はぜひあなたもご参加ください!


2015年6月7日日曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.1 バンド・デシネ

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.1

テーマ:バンド・デシネ
日時:6月10日(水)19時から21時
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33−2号室 リムグリーン
料金:500円
お問い合わせ:terrainvague2015@gmail.com
※事前の申し込みは不要です。会場費として500円いただきますが、ふらりとお寄りください。途中参加、途中退席も自由です。会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)第1回目のテーマは、フランスのマンガ“バンド・デシネ”。バンド・デシネの邦訳をさまざま手がける翻訳家の原正人さんが、邦訳、原書を問わず、お気に入りのバンド・デシネを持ってきてくれます。



ここ数年、邦訳が徐々に増えてきているバンド・デシネですが、まだじっくり目にしたことがないという方も多いのではないでしょうか? バンド・デシネという言葉を初めて聞いたという人も、興味はあるんだけど、なかなか目にする機会がなくて、という人も、この機会にぜひお集まりください。



希望があれば、原さんにちょっとしたバンド・デシネ入門講座をしてもらうのもいいかもしれませんし、バンド・デシネを囲んで、わいわいおしゃべりするのもいいかもしれません。実は好きなバンド・デシネがあって…という人は、ぜひご本をお持ちよりください。あなたの好きなバンド・デシネのお話を聞かせてください。

2015年6月6日土曜日

TERRAIN VAGUE―テラン・ヴァーグ―からのごあいさつ

terrain vague(テラン・ヴァーグ)。フランス語で、都市にある空き地のこと。

神保町駅から徒歩5分、東方学会という大正時代に建てられた古い建物の一室に、フラワーアーティスト/グリーンディレクター塚田有一のアトリエ、リムグリーンがある。ビジネス街にひっそりとたたずむ緑溢れる不思議な空間。


この場所を大人のためterrain vague=空き地に見立て、さまざまな集まりを催していきます。雑談に読書会、朗読会、ちょっとしたトークショーや演奏会……。いろいろな人が出会い、何か新たな発見がある場所になったらいいと思います。



ぜひこの空き地に遊びに来てください。


会場:
東京都千代田区西神田2-4-1
東方学会本館三階33−2号室 
リムグリーン
※イベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。

塚田有一(つかだ・ゆういち)
1991年立教大学経営学部卒業後、草月流家元アトリエ/株式会社イデーFLOWERS@IDEEを経て独立。世田谷ものづくり学校(IID)グリーンディレクター。2012年建築家平田晃久氏とともにOKAMURA DESIGN SPACE R「FLOW_ER」展を行う。2011年以降「花綵列島プロジェクト」始動。その一環として各地で「めぐり花」の活動を続けている。花活けやイベントのディスプレイの他、個人邸の造園やオフィスなどのグリーンデザインを多数手掛けている。