2016年6月27日月曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.36 花結び 七夕星祭

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.36

テーマ:花結び 七夕星祭
日時:7月6日(水) 19時から21時頃まで
講師:関根みゆき
聞き手:塚田有一
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 温室
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
料金:3500円(材料費込み)
持物:持ち帰り用の包み、袋、あれば花鋏
お問い合わせ:こちらのフォームからお問い合わせください。
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結yuuを主宰する
関根みゆきさんにお願いして、
五つの節供に沿って、
「むすび」とそこに込められた
「いのり」や「おもい」について学びます。

塚田も節供の植物についてお話しします。

「むす ひ」産土、産霊。
苔むすように、自ずと生まれるスピリット。

それはあちらとこちらの「むすび」。過ぎると往くの「むすび」。
結実、結果であるのでしょう。
そう考えると、私たちは何かと何かをむすび、結ばれたものを解き
ながら、それらをまた他の何かと紐付けて
生きているようにも思えます。

自然とむすび、季節とむすび、
節供とむすび……、しるしとしてのむすび。
Designそのものかもしれません。

関根さんの作った幾つかのむすびを拝見し、
お節供と繋がり深い色やむすびの型を学び、
実際にお節供にいわれのある植物のことも添えて
知も結び。


今の、それぞれの歳時記を結び直す会になると
思います。

第二回/七夕星祭の花結び

七夕の節供にまつわる対談や結びのお話しと、節供にちなんだ花結びを実際に作っていただき、笹飾りも楽しみましょう。

以下、関根みゆきさんからのメッセージです。
願いが叶うようにという「叶結び」、
五行を表すという「五行結び」は別名「機結び」といい、
織物の糸をつなぐ時に使う結びです。
織姫にちなんで。
そしてこの2つは陰陽の関係といわれます。 
七夕の短冊に使うのは京都の唐紙のお店「唐長」のものです。
短冊はお一人2枚、2つの結びをお持ち帰りいただこうと思います。

前回、旧暦端午の花結びでは、匂い菖蒲をお懐紙で包み、五色の紐で鵜の首結びをしました。

 【プロフィール】
関根みゆき(せきね・みゆき)
http://www.yuunet.jp/pg136.html
山口県下関市出身 東京世田谷在住約18年間、都内ホテル(パレスホテル・銀座東急ホテル・ホテ
ルグランドパレス他)東京会館レストランなどの専属ピアニストとして活動。転職を機に、仕事のかたわら1996年より花結びを始める。2002年、2003年と海外の「日本伝統芸術祭」に飾り結びで参加。結びが世界共通の文化であると感じ、日本の結び文化に興味を持つ。2004年、京都「結望会」主宰、西村望代子先生に師事。2006年、東京カフェギャラリー「楽庵」にて初めての作品展。その後、西村先生「結望会」主宰、グループ展に出品。結びと深いかかわりのある折形に興味を持ち、折形デザイン 研究所の教室に通う。2010年、折形教室・応用コース終了2012年、折形デザイン研究所の教室で「結びの講座」を始める。現在、結びの研究・ご提案・制作・講座を主に活動している。

2016年6月13日月曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.35 植物・空間・音楽 ポストクラシカルをめぐって

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.35

テーマ:植物・空間・音楽 ポストクラシカルをめぐって
日時:2016年6月24日(金) 19時から21時
出演:岡村豊彦
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 温室
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
料金:1500円 ※今回の選曲をまとめたCD-R付き
お問い合わせ:こちらのフォームからお問い合わせください。
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TERRAIN VAGUEもはや35回目。

岡村豊彦さんとはイシス編集学校というところで知り合いました。お勤めの会社が近いということもあって、よく"TERRAIN VAGUE"や「緑陰幻想詞華集(アンソロジー)」に来てくださっていました。最初の企画は以下の岡村さんからの文面にもある通り「女性シンガーソングライター入門」で、岡村さんのお昼休みに神保町でランチをしながら話を伺いました。IT関係でプログラマーとして働きつつ、もともと小説家になりたかったという物語力で、ゲームのシナリオを書いたり、ISIS編集学校で師範を長く務める編集力で、僕たちの空間では大好きな音楽を語りたいということでした。


次の企画は第一回目にリクエストがあったという「映画音楽を聞く」。映画好きの温室一家にとっても楽しい企画で、温室でもよくかかっています。

三回目にあたる今回は温室という「空間」に合う音楽を選んでくれるそうです。岡村さんが温室という空間にどんな音楽をマッチングさせ、空間に潜むどんな記憶を呼び出してくれるのか、参加してくださる皆さんとのグルーブは生まれるのか、楽しみです。

写真は最近の「温室」。


僕がこの空間を思うのは、僕が不在の時。彼らだけの時間。植物が静かに動いていることや眠っている時。そこにはどんな音楽が…


以下、岡村さんからのメッセージです。
「温室」という都会の喧騒を離れた静かな空間をお借りしてのイベント、今回が3回目となります。 
「シンガーソングライター入門」「映画音楽を聞く」それぞれ穏やかな曲が多く選ばれたのは植物に囲まれているから、というのが大きかったです。ならば次は直接的にこの空間に調和する音楽を選んでみようと思いました。始めてみてすぐ気づいたのですが、「ポスト・クラシカル」と呼ばれるジャンルばかりとなりました。 
 ピアノなどアコースティックな楽器が室内楽的に演奏され、時としてそこにコンピューターでエディットされた音源が加わります。難解な現代音楽ではなく、お手軽なライト・クラシックではなく。確かにそういう側面もありますが、ヒーリングでもない。エレクトロニカやポスト・ロック/音響系、ミニマル・ミュージック、アンビエント(環境音楽)に近い。クラシックの周縁にあってその境界線上を行き交う周りの様々なものから生まれる音楽。その優しく穏やかなメロディーは寄せては返す波の音や木漏れ日の降り注ぐ音、雪の舞い降りる音のようであり、映画音楽を思わせます。架空の映画の、架空のサウンドトラック。
 通常のクラシックとは異なって演奏者=作曲者であることが多いです。音楽という形式で何かを表現したいというとき
 ある若者はバンドを組んでギターを歪ませ、
 ある若者はターンテーブルを2台並べ、
 ある若者は部屋の中でソフトウェアだけで曲を完成させる。
 ならば、ピアノやヴァイオリンやチェロでオーガニックな編成となることも選択肢のひとつとしておかしくはありません。
 既存の音楽の再生産ではなく、うつろいゆくものの瞬間を捉えた音楽なのだということ。そこでは完璧な技術よりも開かれた感性が重視されます。美しさそのものを表わすのではなく、美しさに対して開かれているということ。それがこの「温室」に合う音楽なのではないかと考えます。
「ポスト・クラシカル」の代表的なアーティストである Nils Frahm や Peter Broderick を中心に据えつつ、そのルーツとなった、
 環境音楽の創始者 Brian Eno
 ミニマル・ミュージックの Wim Mertensと Arvo Part
 エレクトロニカの i am robot and proud
 ポスト・ロック/音響系の Tortoise
など周辺の音楽を織り交ぜつつ、進めていきます。よろしくお願いします。

【プロフィール】
岡村豊彦(おかむら・とよひこ)
1975年東京生まれ、青森育ち。小説家を目指して上京。物語編集術に興味を持ち、松岡正剛を校長とするイシス編集学校の門を叩く。以後[破]応用コースの師範、物語講座の師範代など指導陣として経験を積む。音楽ライター、シナリオライターとしても活動中。最近ではスマホ向け物語ゲーム『NAZO』のシナリオを担当。文学・映画・音楽への造詣が深く、CDの所有量は15,000枚を超える。ロックを中心に幅広いジャンルの音楽に精通する。


TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.34 醫と藝 深層意識と花―夏編―

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.34

テーマ:醫と藝  深層意識と花―夏編―
日時:6月20日(月) 19時から21時頃まで
講師:稲葉俊郎
聞き手:塚田有一
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 温室
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
料金:3000円(お茶菓子付き)
お問い合わせ:こちらのフォームからお問い合わせください。
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東大病院循環器内科の医師稲葉俊郎さんをお招きしての年5回のシリーズ「醫と藝」。


春編の前回は「こころとからだ、そしていのちの全体性」というお話から始まり「生命史」では40億年の多様性と調和の生命の歴史をおさらいし、「植物と動物」に分かれた20億年ほど前から人の身体(主に内臓)がどのように変遷してきたのか様々な図版を見ながらご説明くださいました。そして「医療の歴史」を概観し、医療について洋の東西を比較しながら、「日本は、身心の問題を、「道」「型」「美」「芸術」の世界に昇華して保存している」と結びました。



今回ご参加くださった皆さんは、お能や茶道、香道、踊り、音楽、スポーツインストラクター、ボイストレーナー、ヨガ、易、結び、暦や自然農に関わる人たち、編集者などなど。言葉にはしにくかったけど実感していることを稲葉さんによって解きほぐしてもらえ、腑に落ちたという方がとても多かったように思います。

6月20日(月)は、同シリーズの夏編です。季節は夏至を迎え、日本では梅雨のさなか。湿気が身心にまで影響を及ぼす季節。テーマは「からだの中の植物世界の歴史」です。どんなお話が聞けるか楽しみです。


【プロフィール】
稲葉俊郎(いなば・としろう)
1979年 熊本生まれ。
医師(東京大学医学部付属病院 循環器内科医 助教)。
カテーテル治療や先天性心疾患を専門とし、往診による在宅医療、夏季の山岳医療にも従事(東京大学医学部山岳部監督 涸沢診療所副所長)。
伝統医療、補完代替医療、民間医療にも造詣が深い。
能楽を学びながら、未来の医療の枠を広げるよう、芸術、伝統芸能、農業、民俗学・・・など、様々な分野との化学反応を起こす活動を積極的に行っている。

塚田有一(つかだ・ゆういち)
ガーデンプランナー/フラワーアーティスト/グリーンディレクター。
1991年立教大学経営学部卒業後、草月流家元アトリエ/株式会社イデーFLOWERS@IDEEを経て独立。作庭から花活け、オフィスのgreeningなど空間編集を手がける。 旧暦や風土に根ざした植物と人の紐帯をたぐるワークショップなどを展開。 「学校園」「緑蔭幻想詩華集」や「めぐり花」など様々なワークショップを開催している。


2016年6月3日金曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.33 花結び 旧暦端午の節供

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.33

テーマ:花結び 旧暦端午の節供
日時:6月8日(水) 19時から21時頃まで
講師:関根みゆき
聞き手:塚田有一
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 温室
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
料金:3500円(材料費込み)
持物:持ち帰り用の包み、袋、あれば花鋏
お問い合わせ:こちらのフォームからお問い合わせください。
         フォームの「本文」に「TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.33参加希望」
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結yuuを主宰する
関根みゆきさんにお願いして、
五つの節供に沿って、
「むすび」とそこに込められた
「いのり」や「おもい」について学びます。

日本と海外のむすびの比較など
を通して、改めて日本の風土について
考えることにもなるでしょう。

塚田も節供のことについてお話しします。
むすびは時にはまだ咲かぬ、まだ見ぬ、これ
から果たされる約束として、「はな」や
「みのり」の代わりもしてきたようです。

「むす ひ」産土、産霊。
苔むすように、自ずと生まれるスピリット。

それはあちらとこちらの「むすび」。過ぎると往くの「むすび」。
結実、結果であるのでしょう。
そう考えると、私たちは何かと何かをむすび、結ばれたものを解き
ながら、それらをまた他の何かと紐付けて
生きているようにも思えます。

自然とむすび、季節とむすび、
節供とむすび、、、しるしとしてのむすび。
Designそのものかもしれません。

関根さんの作った幾つかのむすびを拝見し、
お節供と繋がり深い色やむすびの型を学び、
実際にお節供にいわれのある植物も添えて
結んでみましょう。

今の、それぞれの歳時記を結び直す会になると
思います。

第一回/旧暦端午の花結び

端午の節供にまつわる対談やお話しと、節供にちなんだ花結びを実際に作ってもらい、旬の菖蒲を包みます。



【プロフィール】
関根みゆき(せきね・みゆき)
http://www.yuunet.jp/pg136.html
山口県下関市出身 東京世田谷在住約18年間、都内ホテル(パレスホテル・銀座東急ホテル・ホテ
ルグランドパレス他)東京会館レストランなどの専属ピアニストとして活動。転職を機に、仕事のかたわら1996年より花結びを始める。2002年、2003年と海外の「日本伝統芸術祭」に飾り結びで参加。結びが世界共通の文化であると感じ、日本の結び文化に興味を持つ。2004年、京都「結望会」主宰、西村望代子先生に師事。2006年、東京カフェギャラリー「楽庵」にて初めての作品展。その後、西村先生「結望会」主宰、グループ展に出品。結びと深いかかわりのある折形に興味を持ち、折形デザイン 研究所の教室に通う。2010年、折形教室・応用コース終了2012年、折形デザイン研究所の教室で「結びの講座」を始める。現在、結びの研究・ご提案・制作・講座を主に活動している。