2015年9月21日月曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.11 キューバの呪い―変わりゆくカリブ海の島国

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.11

テーマ:キューバの呪い―変わりゆくカリブ海の島国
案内人:白根全(カーニバル評論家/写真家)
日時:10月2日(金)19時から21時頃まで
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33−2号室 リムグリーン
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
料金:1500円
募集人員:20名
問い合わせ:こちらのフォームからお問い合わせください。
                 フォームの「本文」に「TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.11 キューバの呪い
                     ―変わりゆくカリブ海の島国 参加希望」とご記入ください。
※席に限りがありますので、事前にお申し込みください。

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.11のテーマは「キューバの呪い―変わりゆくカリブ海の島国」。vol.3でマチュピチュについて貴重かつおもしろいお話をしてくださった冒険家、旅人にしてカーニバル評論家、写真家の白根全さんが、今度はキューバの最新事情を語ってくださいます。


“ 太古の昔より、ラテン業界には「キューバの呪い」と呼ばれる奇怪な病状が存在すると語り継がれてきた。「スキューバ・ダイビング」の看板を見て、「キューバ」と読み違えては体温が急激に上昇したり、「バーベキュー」が「キューバ」に見えて心臓の鼓動が倍増する初期症状に始まり、八百屋の店先に並ぶキューリとバナナを目にして、「キューリとバナナで、あぁぁぁ~キューバ」などと勝手に結びつけては、ため息を漏らして寝込む末期症状に至るまで、その症状はさまざまにして奥深い。一度ハマるとどうにも抜け出せなくなる、闇の奥のような怪しい魔力。政治抜きには語れない存在でありながら、常に熱帯の空のように突き抜けた在り様。難解な恋愛に悩むが如く、キューバは人の心を捕えては放してくれない。


 「髭のカストロとチェ・ゲバラの革命キューバ」なのか、「ブエナビスタ・ソシアルクラブの老音楽家たちの故郷キューバ」なのか、それとも「ヘミングウェーと葉巻とラム酒の熱帯キューバ」なのか?  キューバはそれぞれの立ち位置に応じた、複雑で多様な表情を見せてくれる。踊っている絶対リズム感のダンサー全員が国家公務員、というキューバのカーニバルにも、その怪しさは垣間見られるだろう。

©Walker Evans 1933:La Habana 

 もはや説明するのも面倒なので、『キューバは趣味/道楽』、ということにして、1989年のキューバ・デビュー以来このカリブ海の熱帯社会主義国に入り浸ってきた。この夏でついに訪問潜伏合計30回目をマークするほどに、このヘンな国のディープさから抜け出せない。「呪い」のなせる技だと認めたくはないが、この世界の例外がどうにも気になってしょうがないのも事実だ。そもそも、カストロの銅像がキューバ国内には幾つ建てられているか? 実はゼロ、ひとつも存在しない。個人崇拝を法的に禁止するほどに、その政治的センスにはぶっ飛んだものがある。「キューバを知らずして、世界を語るなかれ」と思わず言いたくなるのも、これまた呪いのせいかも知れない。


 とはいえ、アメリカによる長年の経済封鎖を困窮の言い訳に使ってきたキューバも、経済的破綻が現実のものとなり、昨年末の宿敵アメリカとの国交正常化という究極の選択も、今さらながら時間の問題だった気はする。では、昨夏と今夏のキューバの違いは? さらに気になるキューバの未来は? そして・・・、一言ではとても説明しきれないので、ぜひぜひ温室の空き地にお運びくだされませ。”  
(※以上、白根全さんより頂戴したコメントより抜粋)

都市の空き地で語られるまだまだ未知の国キューバ。ぜひ足をお運びください。

【プロフィール】
白根 全 Zen SHIRANE
カーニバル評論家。ラテン通いも既に25年余、訪れた国は6大陸140カ国を超える。人類400万年の旅『グレートジャーニー』の先乗り&コーディネートは実はこの人。世界で初めてサハラ砂漠を50ccの原付きバイクで縦断するというギネス・レコードを持つ冒険家にして旅人でもある。
(より詳しくはワイルド・ナビさんのサイトをご参照ください)

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