2015年11月16日月曜日

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ)vol.17 物理と花―椿

TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.17

テーマ:物理と花―椿
日時:11月22日(日) 15時から17時
出演:江本伸悟(物理学者)、塚田有一(聞き役)
場所:東京都千代田区西神田2-4-1 東方学会本館三階33-2号室 リムグリーン
地図 ※会場はイベント当日以外は一般に開放していませんので、ご注意ください。
料金:2000円
お問い合わせ:こちらのフォームからお問い合わせください。
         フォームの「本文」に「TERRAIN VAGUE(テラン・ヴァーグ) vol.17参加希望」
         とご記入ください。
※席に限りがありますので、事前にお申し込みください。

今度のテラン・ヴァーグは物理の江本伸悟さんをお迎えします。
能楽師の安田登さんの紹介で知り合った江本さん。東大大学院を出て、各地で講演をしたり、家庭教師をしたり、在野の学者として歩んでいらっしゃいます。渦の研究者でもある江本さんの起こす大小さまざまな渦巻に注目してきました。来年は私塾の立ち上げ構想も。


今回は、花の美しさを感嘆し、花の生命に覚醒するための物理学を営んでいた寺田寅彦に注目します。


椿のことが書かれた『思出草』という随筆のもとになった論文を参考にして、みなさんと椿の俳句と物理学について鑑賞していけたらと思っています。寅彦は物理学者であると同時に、文学者夏目漱石の弟子でもあり「日本人の物理学」をめざしました。
 
    落ちざまに虻を伏せたる椿哉   漱石

物理学とも植物学とも発生学とも花学ともいいうる、あわいの学になりそうです。

【プロフィール】
江本伸悟(えもと・しんご)
大学の学部時代、認知と生命について研究をしているとき、こうした問題を「生物学の観点」からではなく「物理学の観点」から研究している人たちがいることを知る。当時のじぶんからは想像だにできない角度からこの世界を眺めている人々がいることを知って、彼ら物理学者の瞳に映っている風景を、じぶんの眼でも眺めてみたいという想いを抱く。大学院からは研究分野をかえて、物理学の世界へと飛びこみ、そこでみずからの身体をつうじて物理学の風景を観じてみることに。博士号を取得したあとは在野に出て、自身の体験や物理学の歴史を踏まえながら「物理十話」なる講座を開講し、そうしたなかで「物理とは?」ということを考えている。NOTH主催の連続講座「自然を描く筆としての数学」「物理十話」、能楽師安田登さんの寺子屋「渦と古事記」、落語家立川吉笑さんの「吉笑ゼミ。(2015年4月の第4回)」など、各方面で講師として活躍中。


1985年、山口県生まれ。
2008年、東京大学工学部を卒業。
2011年、東京大学大学院にて修士号(科学)を取得。修士論文では、先端エネルギー工学優秀賞を受賞。
2014年、同大学院にて博士号(科学)を取得。博士論文の一部は日本物理学会にて学生優秀発表賞(領域2)を受賞。

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